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デザイナー河合の庭づくり奮闘記|その③
久しぶりの更新でだいぶ前になってしまいましたが…
前回盛った残土の山と家との間に、広場がほしいなーということで、
岐阜県の代表的な石材である“木曽石”を積んでもらうことになりました。
木曽石とは岐阜県美濃地方でとれる花崗岩で、決して華美ではないですが、
落ち着いた色や風情があり、こちらのほうではよく使われる石材です。
今回用意した石をすべてひろげて、組み合せの合う石をつぶさに選んでいきます。
石積みは、一つとして同じものがない形の石を一つひとつ吟味しながら、
両隣や上下などの接する組み合わせや最終のイメージを考えて積んでいく、
体力も精神力も必要なとても気の遠くなる作業の積み重ねです。
そのため、その計算された石積みの壁からは、
大げさかもしれませんが、職人の魂を感じずにはいれません。
今回2週間かけて積んでいただいたこの壁は、私も毎日現場に足を運び、
そのときの職人さんとのやりとりや職人さんの思いが表現されている唯一無二の壁になりました。
いっしょに時を過ごして作り上げたこの壁への愛着は格別になっていきそうです。