部屋のどこからでも楽しめるエクステリア＆ガーデン

公共道路拡張工事にともなう境界部のリフォームでのご依頼から住宅の大きな側面とのバランスを取りながら、エントランス部のポイント作り、南側庭スペースの寛ぎ空間の演出と３箇所の顔を一度に作成させていただいた作品です。
府中市は環境に配慮された街並み作りを進めているようです。今回の立地条件が広い車道に歩道、そして植栽スペースを大きくとり自然を感じられる道路拡張工事にともなうもののプラン作りでした。いままでお隣との境界という意識で使っていた空間が一気に見える空間へと変化したので、その見せ方に配慮を考えプランしました。
多くの場合、境界だけにシンプルになることを今回はあえて避けまして見せる事を優先にアレンジしていきました。公共の植栽工事のことを配慮してポイントとなる場所に照明でのアレンジをいれました。以後工事が完成して初めて意味のあるモチーフとなります。プランはセミクローズ、エントランスは開放感のあるオープンスタイルで、道路から直接視線が入らないように門柱にカーブをもたせています。住宅自体の色調を考え門柱にはポイントとなるザイクタイル。単調さをなくすため３つの色を散りばめました。ポストにはインパクトのある赤を用いて明るく可愛らしい表情をうかべさせています。高さもある門柱ですので玄関部を少し隠した形になっています。南側に位置するガーデンスペースを歩道部分から視線を遮るように塀を用いてインナースペースを有意義に活用出来る場所とするため、ウッドフェンスやウォールを立てて独立した場所にしていきました。
バラバラの空間であっても各場所での利用価値は必ずあります。その意味や楽しみ方を最大限に利用して部屋のどこからでも作成したエクステリア＆ガーデンを楽しめる大きな作品となったと思います。