赴きあるエントランスアトリウム
事例 NO. 549
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一見、シンメトリーなバランスで仕上げたこのピクチャーウインドウ的な造作は観る角度によって、違ったバランスを感じる事が出来ます。
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奥に壁が平行では無いため、手前からみるとボックスがずれて見える。奥行き感がよりいっそう楽しさを演出します。
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オブジェのアイアンボール 面を立体的に作り上げた。
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面にも枝の模様がカットされている。(右側面からの眺め)内部には、シーリングライトが設置されメンテナンスが容易にできる設計になっている。
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三つの枝が一つの樹木になる。左側面からの眺め。
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鉄板をレーザーカットによる切り抜き。職人さんが長時間掛け切り抜いた。白部分は灯影系ポリカーボネート、内部にはシーリング2本が縦に設置。
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辺りが暗くなると、幻想的に浮かび上がる雑木シルエット。
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ネームプレート。一文字の切り抜きで設置。
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エントランスの観葉植物・モニュメントと同様3対の奇数で置かれている。
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改装後のエントランス。白を基調にシンプルにまとまった。
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改装前のエントランス。突然の灯篭に建物の風貌とミスマッチが生じている。
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和で構成されていたアトリュームウインドウ。植栽が鬱蒼としており、汚らしく感じる。
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壁に設置されたモニュメントがフォーカルポイントとして、植栽は管理しやすいように配置されている。また、照明の光源を緻密に計算してあります。
CONCEPT
目黒の高台に立地するマンションリフォームに、エントランスアトリウムという付加価値をつけました。日々の生活に潤いを与える光が織り成す優美なアトリウム空間。毎日行き来するエントランススペースが、時間の流れで表情を変える大人の居場所へと生まれ変わりました。ピクチャーフレームのような大きな窓の外には、自然の緑の中に佇むオリジナルデザインのオブジェを配置。隣接する構造物の日照加減が、プレートにくり抜かれた樹木のシルエットを浮かび出させます。見る角度を選ばない立体感あるプレートには照明を仕込み、夜になるとレーザーの切り込みからあたたかな灯りがこぼれます。鉄錆仕上げのボールも、アート感をかもし出しながら、さりげなく空間を引き締めています。クライアントがイメージした、イタリアンモダンなマンションリノベーションにぴったりの、赴きあるエントランスアトリウムが完成しました。