リノベーションということ　～鎌倉IS-HOUSE～

この休日、鎌倉にでかけた。
知人の設計したリノベーション工事のオープンハウスに参加させていただいたのだ。
((有)倉澤智建築事務所　鎌倉ISーHOUSE)
100段以上の急な階段を昇りきったところにある20坪ほどの住宅は、外観をほぼそのままに、室内を軸組を残して改装したもの。
室内に入ると、大きく開け放たれた窓から、鎌倉の海が飛び込んでくる。

杉の荒板貼りの壁と、海に4〜5年沈められた古材、黒モルタル、極めてストイックな内装ゆえに、海の存在感が際立っているように思える。まるでワイエスの絵画のような印象の住宅だったが、それは、その場所で数十年にわたり風雨にさらされ、生活が営まれた「生きた住宅」をリノベーションし、それを生かしたからこそ、獲得できたものなのかもしれない。
鎌倉には「OKASHI 0467」や「0467 Hasekamicho」など、古屋をモダンに仕切りなおすことで、「古さ」を「新しいさ」としてリノベーションしたすばらしい例があるが、今回の鎌倉ISーHOUSEのように、その古さを古さとして寄り添うように提示する。そんなリノベーションの形もあるのだと知った。
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