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チェルシーフラワーショー 楢舘理佐インタビュー1


24日から27日までロンドンで開催されていたチェルシーフラワーショウですが、先日ロンドンより帰国し、時差ボケがいまだに直らない楢舘理佐さん(ザ・シーズンチェルシープロジェクトチーム、デザインデレクター)に、その舞台裏で感じたことなど伺いました。
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チェルシーフラワーショー2008 アプローチガーデン

Q.まずは、おかえりなさい。ショーは楽しめましたか!?
A.ショーの設営を終了してすぐに帰国したので、ゆっくりショーを楽しむ時間はありませんでした。
それでも一番嬉しかったのは、実は一次審査をクリアした時です。
それ以降は、開催日が近づくにつれ、資材のこと、施工のことなど、事前の手配どおりに進んでいるのか?など、不安なことだらけでした。
Q.ザ・シーズンとして初参加の海外のショーガーデンですが、コンセプトやテーマはどのようなものだったのでしょうか?
A.イギリスでの挑戦ということもありましたが、私たちが表現したかったのは、ザ・シーズンの普段のお仕事の延長にあるリアルな「日本のデザイン」+「ちょっと背伸びした感じのもの」でした。
具体的に設定は東京で、そう広くはとれないアプローチ周りの外構空間を、倍楽しもう!という、昔から日本人が楽しんでいた身近な自然としての庭、造園の楽しみの要素を取り入れました。アプローチガーデン&エクステリアの新しいかたちとして「個人のおうちのエクステリアが緑豊かな景色になる」→「その町の景色はたのしい」と連鎖していくことが、ザ・シーズンのビジョンかなと思って、それを表現できたらなぁと。
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Q.ショーガーデンにも様々なカテゴリーがありますが今回は参加したのは?
A.今回は5m×5m×高さ2.5mの「アーバンガーデン/フロントガーデン部門」に参加しました。東京の戸建住宅の前庭・エクステリアを設定して、建物のファサードから設計しています。
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Q.材料や施工スタッフは?
A.建具以外はすべてイギリスで手配しました。
石はスコットランドの石と、フォレストオブディーン(ディーンの森)というというところがありまして、採石場にいって、この石をクツヌギ石にしようとか見立てて選んだりしました。
植木やら細かい植物はナーセリーをまわって探すんですけど、ショウの時期のタイミングで開花する苗をギリギリまで粘って、かなりの距離を移動して探しました。
結局、現場で手配つく材料でまた考えましたけど。一番現地調達の難しかった障子窓や戸袋は、ザ・シーズンインテリアの畑チーフデザイナーにお願いして、日本から持っていきました。
実際、私たちのショーガーデンは、引いて眺める景色が結構よかったんですけど。日本から持って行った引き戸で、やっと「日本の家」だな、という雰囲気になりました。施工スタッフは現地の職人さんに依頼しました。
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次回に続く。

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言葉の壁を乗り越えて急ピッチで作業中
注文した植物が全て揃いました
石組みが終わり水循環のテストをしました
工事が完成しました
本審査がありました
ブロンズメダル受賞!
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