大谷石擁壁(ようへき)のリフレッシュ工事
20～30年前に造成された住宅地によく見られる大谷石積みの土留め。
大谷石は水通しがよく古くから土留めや基礎石として多く用いられてきましたが、年月の経過によって水通しは悪くなり、表面は風化していきます。
土留めとしての機能に問題は見られませんでしたが、今回ご新築の建物に見合う外観としたいとのことで、外構工事(エクステリア工事)とともに大谷石のスライス材による土留めの貼り替え工事をご依頼いただきました。
施工前の大谷石土留め-1
施工前の大谷石土留め-2
手法としては
1.風化部分の除去(状況により変わりますが、4～5cm程)
2.モルタル、ラス網による下地作り
3.加工を施した大谷石(t30mm程)の貼りつけ
4.目地詰め～清掃
となります。
土留めだけでなく大谷石積みの壁面にも施工することもでき、積み替え・作り替えに比べ、ローコスト・短工期で施工することができます。
施工直後-1
施工直後-2
今回の工事では大きな分譲地であり、周辺の景観とのマッチングに配慮して大谷石での貼り替えとなりましたが、ほかの材料(タイル・他の石材・左官材等)での仕上げ施工も可能です。
解体工事や廃棄物処分量を少なく抑えられ環境にも比較的やさしいリフレッシュ工事。
長い年月土留めとして働いてきてくれた大谷石。これからも元気に頑張ってくれる(?)ことでしょう。
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