虹～エクステリア(外構)デザインと地域性～

連休の中日、すっきりしない曇り空にわか雨があがると東の空に虹が出ていました
この仕事をしていると不思議な「空」に出会うことがあります
今日は、綺麗だけどちょっと怖いような不思議な夕焼け、ちょうど夕日が西の空に沈もうとするころその虹は現れました

この「九品仏の住宅」は世田谷区奥沢にある九品仏から程近い場所に位置しています
雑誌「Im.home」でザ・シーズンをお知りになったお客様からのご依頼でした
「まるで建築家に依頼したようなエクステリア」
とお褒めのお言葉をいただくほどシンプルでいながらどことなく「九品仏」という地域性が感じられるエクステリアとなりました

「モダンデザイン」と一言でくくられますが、高層ビルに代表される脱地域性(=均質空間へ)の方向性と地域性(=ヴァナキュラーな、脱均質空間的な。)方向性どちらかを取り入れようとした建築に二分することができるように思えます
近年の後期ル・コルビジェやアルヴァー・アールトの再評価の傾向はヴァナキュラーな(地域特有の石積みの壁面や木材の使用など)
モダンデザインの側面が見直されてきた結果であると僕は理解しています。

ザ・シーズン世田谷のエクステリア&ガーデンのデザインは
東京の城南地域特有の地域性に魅せられてその地に居を構えようとするお客さまから求められるデザインを追い求めていった結果
かたちづくられたもののように思えます
それはわたしたちデザイナーの個性というものよりも地域性というものが結晶化した結果に思えるのです
その感性は他の地域でデザインするときも生きてくるような気がしています
居心地悪そうに裸で放り出されている住宅にその地域や場所そして何よりお客さまに似合った衣装(外構エクステリア)をデザインして着せてみる
そんなことを考えながら
デザインした外構エクステリアが「かたち」になりお客様からお褒めの言葉をいただくときエクステリアデザインに関わっていて良かったと改めて思います。
エクステリア&ガーデンデザインと文:松田真輔　(このデザイナーの他の施工例はこちら)
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