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新築外構・新築エクステリア

 外構工事(エクステリア)は門扉・塀・エントランスアプローチ・駐車場等の家の外回りの工事を指します。建物を人に例えると、外構(エクステリア)は洋服です。センスによっておしゃれにもダサくもなります。生活に合わせたそれぞれのタイプ・スタイルの組み合わせで、いろいろな表情を持たせることが可能です。

1. 外構タイプ

1-1 オープンタイプ

オープンタイプ
オープンタイプ
門扉や塀で囲まず明るく、開放感があるのがオープンスタイルの特徴です。欧米の郊外の住宅によくある外構スタイルで、自由に門まわりや駐車スペースの配置やデザインができ、街並みに調和した空間が演出できます。ただし、近隣の人や通行人の視線を遮ることがないため、プライバシーの確保と防犯に対しての注意が必要です。

1-2 セミオープンタイプ

セミオープンタイプ
セミオープンタイプ
周囲からの視線を適度に防ぎつつ、開放感を持たせたスタイルです。目立たない門扉を設置したり、低めのフェンス、生垣などで囲みむことでオープンタイプよりもセキュリティーやプライバシーの保護を高めることができます。駐車スペースはオープンになるため、門まわりから駐車スペースへの動線にデザイン上の工夫が求められます。

1-3 クローズドタイプ

クローズドタイプ
クローズドタイプ
敷地の外周をすべて囲うスタイルです。プライバシー最優先で、周囲を気にせずプライベート空間を愉しめる庭を作りたい方にはお勧めです。高級感のある重厚で落ち着いた雰囲気を演出するのに向いています。閉鎖感を心配されることもありますが、変化をつけたデザインや色使い、素材や植栽等に工夫をすることで、お庭で過ごす時間に合わせたリラクゼーション空間を作ることができます。

2. 外構スタイル

2-1 ナチュラル

ーナチュラル
ーナチュラル
木・植物・石・花といった自然をモチーフにしたデザインが特徴。天然素材だけでなく、耐久性に優れた疑木・擬石コンクリートや人工木や木調のアルミのフェンスなど、さまざまな素材から選ぶことができます。

2-2 モダン

ーモダン
ーモダン
ベーシックな外構デザインに、現代的な要素をプラスしたモダンデザイン。 直線とシャープさが特徴となっており、ムダを省いたシンプルな美しさが魅力となっています。モダンデザインには、和モダン・洋モダン・シンプルモダンといった種類があり、さまざまな住まいのエクステリアに対応できるのが特徴。

2-3 エレガント

ーエレガント
ーエレガント
エクステリアデザインの中でも、クラシカルで伝統的な印象が特徴。「アール・デコ」の特徴にも見られる「直線的・幾何学的」な装飾を現代的に解釈し、優美さと品格を兼ね備えたデザイン。建物の表情を優美に演出するモールディングや、装飾性の高いロートアイアンのフェンスや門扉などで、洋風で気品に満ちた空間を演出します。

2-4 トラッド

ートラッド
ートラッド
トラッドは「トラディショナル」の和製英語。英国伝統のデザインは赤系のレンガや鋳物のアイテムをふんだんに用いて、重厚感と高級感のあるスタイル。また、植栽を適所に配置し、自然と調和した落ち着きあるフォーマルな英国庭園も魅力のひとつです。ほかに白っぽい木素材や瓦を使用し経年した風合いを楽しむ北欧風やテラコッタやコテムラの塗り壁でリゾート感があり開放的なデザインの南欧風。また、北米風はカントリー調のデザインやアーリー・アメリカンを思わせるようなオープンデザインで、フェンスやデッキにウッドを用いた優しいデザインが多く見られます。

2-5 和風

ー和風
ー和風
純和風エクステリアとは、屋根付きの門があり敷地を塀や壁で覆っているデザインのエクステリアです。お庭は、日本の伝統的な要素や素材、植栽などを多く取り入れたデザインで、石灯篭や観賞池などの本格的な日本庭園はもちろん、飛び石の園路やアプローチ、玉砂利で彩られた主庭、竹や人工竹などを用いた目隠しやフェンスなど、和の一部の要素を盛り込むだけでも十分に和の雰囲気を感じるお庭をつくることができます。また、和テイストを現代のデザインに取り込んだ和モダン。懐かしくも洗練されたデザインに仕上げることができます。

2-6 リゾート

ーリゾート
ーリゾート
リゾート風とは日常を忘れさせてくれるリゾートのような穏やかな時間が過ごせるエクステリア&ガーデン空間。リゾート風と言ってもバリ風のリゾート地中海風のリゾート、ハワイ風のリゾートといったように、リゾート地によって雰囲気が異なるため、まず具体的なコンセプトを決めることが必要です。

3. 外構(エクステリア)・庭(ガーデン)計画

新築でエクステリア&ガーデンを計画するとき、便利でおしゃれなデザインにしたいと思っても初めてのことで、実際に何が必要なのか具体的によくわからない場合もあるかと思います。新しい生活だけでなく将来のライフスタイルも想像して何が必要なのかしっかり考えましょう。

◆エクステリアを形成する部位・アイテム

・門扉
・門袖(門塀)…表札・ポスト・門灯・インターホンを設置する場所
・アプローチ(階段)
・手すり
・駐車場
・駐輪場

・フェンス
・テラス・ウッドデッキ
・オーニング
・植栽
・照明
・サービスヤード

3-1 門扉

ー門扉
ー門扉
ー門扉
ー門扉
クローズタイプやセミオープンタイプの外構の場合必要です。セキュリティーやプライバシー保護の意味合いはもちろんのこと、玄関に向かうアプローチの入り口として、デザインによってはその家の顔となります。門扉の選び方でセンスが試されます。

3-2 門袖(門塀)

門袖(門塀)
門袖(門塀)
表札・ポスト・門灯やインターホンなどを設置する場所。多くはエントランスの手前に設置します。機能的な役割はもちろんのこと、デザインによってはオブジェ的な存在にもなり、その家の個性を表現できます。また、多くのメーカーから様々なデザインで機能門柱としての商品も発売しています。

3-3 アプローチ

ーアプローチ
ーアプローチ
ーアプローチ
道路との境界や門まわりから玄関までをつなぐ通路を指します。敷地の形状等によっては、駐車スペースと兼用とする場合や階段を設ける場合などもあります。門回りと玄関の位置関係、道路と敷地の高低差によってその距離やデザインを決めていきます。歩きやすさを考慮した素材や形状にしましょう。
ーアプローチ ーアプローチ ーアプローチ

3-4 手すり

ー手すり
ー手すり
手すりには、転倒を防いだり、歩行や動作を円滑にしたりという役割があります。アプローチや階段、テラスやウッドデッキなど将来のことも考慮して設置を検討しましょう。

3-5 駐車場

ー駐車場
駐車場を含んだ新築の外構プランの場合、先ず、広い面積を必要とする駐車場のスペース確保が必要です。車の台数や停め方によって建物の配置や形状に大きく影響してきます。建物着工前に駐車場の位置とサイズは決めておきましょう。また、現在所有の車の大きさだけにとらわれず車の扉を開けた時のサイズや、車を乗り降りする時の人の動くスペースなど駐車場のサイズを決めるのに考慮しなければいけないことがたくさんあります。また、家族の成長によって将来的に車の車種や台数が変わることも考慮しましょう。 駐車場は単に車を停めて置くだけの場所とは限りません。洗車をしたり、お庭として家族でBBQなどしたりいろいろな使い方があります。水栓やコンセントなどの設置も考えておいたほうが良いでしょう。
ー駐車場

3-6 駐輪場

新築外構を計画する時に見落としがちなのが駐輪スペース。自転車は駐車スペースの脇に置いておけばいいかなと放っておくと、実際に生活してみると不便に感じたり、そもそも置くことができなかったり、なんてことにもなりかねません。自転車は思いのほか利用頻度が高いもの。毎日の生活で不便を感じないためにも、新築設計の際は必ずチェックしましょう。

3-7 フェンス

ーフェンス
ーフェンス
フェンスには下記のような様々な役割があります。お住いの地域の特性や自身のライフスタイルを考慮して設置の仕方を検討しましょう。
①敷地の境界を区切る…自分の土地をフェンスで囲む事によって、道路や隣地との境目が明らかになります。
②侵入者を防ぐ…フェンスによって内部と外部が仕切られるので不審な人物が勝手に入ってくるのを防ぎます。逆に、小さな子供やペットが道路に飛び出してしまう事を予防する事も可能です。
③外部からの視線を遮る目隠し…通行する人や車からの視線、または隣家の窓が自分の家の中をのぞける位置にある場合、視線を遮る位置に透過性の低いデザインのフェンスを設置する事で家の内部を他人に見られないようにできます。
④デザイン性を高める…様々なタイプのフェンスが販売されていますし、オーダーメイドでオンリーワンのフェンスを造作して設置する事も可能です。外構デザインのアクセントとして楽しみましょう。
ーフェンス

3-8 テラス・ウッドデッキ

テラス・ウッドデッキ
テラス・ウッドデッキ
室内と掃き出し窓や扉でつながり、さらに庭があれば庭にも行き来でき、屋内と庭を緩やかにつなげる役割を果たしてくれます。テーブルや椅子を出してそこで食事できるような様々なアクティビティが可能で、友人を招いてガーデンパーティをしたり、ガーデニングやヨガなど趣味を楽しむ場所にもなります。子どもやペットの遊び場にもなりますし、洗濯物を干すなど有効に利用する事も出来ます。テラスやウッドデッキがあることで生活がぐっと豊かなものになると言ってもいいでしょう。

3-9 オーニング

ーオーニング
ーオーニング
オーニングとは日よけ・雨除けという意味で、オープンカフェなどでよく見られる開閉式の屋根のことを言います。日差しが強い日や雨の日など使いたい時には広げ、必要のない時にはしまうことができるので、外観もすっきりとした雰囲気を維持できるエクステリアです。風の強さや日光の強さに合わせて自動的にセンサーで動くなど優れもののオーニングも増えています。

3-10 植栽

ー植栽
ー植栽
植栽とは、アプローチや玄関、庭などに植えられる植物のこと。 住む人が四季を感じて癒されるだけでなく、通りがかる人の目を楽しませる役割もあります。また、植栽は、目隠しとしてプライバシーを守る役割もあります。フェンスほど圧迫することなく通行する人や車、隣家からの視線を遮る事が出来ます。さらに、建物の窓の位置に合わせて樹木を植えれば、夏の強い日差しを遮るなど自然の遮光にもなります。 景観をよくするためや、防犯、環境改善などのために役立つ植栽ですが、植物は生物のため、水やりやお手入れなどきちんと管理できる範囲で取り入れましょう。お手入れが心配な方は、専門家と一緒にご計画を。緑のある生活を楽しみましょう。

3-11 照明

ー照明
ー照明
外構における照明は下記のような役割があります。それぞれの場所や用途に合ったタイプの照明を設置しましょう。
①安全…エントランス・駐車スペースや庭も夜間は暗さで視界が遮られ危険です。照明を設置すれば障害物や段差を夜間でも認識でき、安全が確保されます。
②空間の演出…夜間のお住いを印象的なものにしたい場合、照明がとても有効です。樹木や壁を際立たせて昼間とは違う趣にする事が出来ます。また、間接照明をうまく使えば、穏やかな光で落ち着いた雰囲気が演出でき、リラックス効果も得られます。
③防犯…照明の明るさは侵入者に入る気を起こさせず、不法侵入を思いとどまらせる効果もあります。夜間のライトアップは、防犯対策の一つとしてとても有効です。

3-12 サービスヤード・ストックヤード

サービスヤードとは、屋外に設けられた家事用のスペースで、一般的には台所に面したお庭の一部に置かれることが多く、選択物干しやペットの手入れやDIYなどを行う空間です。また、ストックヤードとは、ゴミ、紙、缶、瓶などの資源回収物や水や食料物、灯油やDIY用具などを保管しておくスペースのことです。

4.外構工事に掛けたほうが良いおすすめ費用

新築で家を購入することが決まった場合、ハウスメーカーや工務店のお見積りには外構工事費が含まれないことがあります。注文住宅では更地に建物を1から作るため、外構も含めて敷地全体を1つの住まいと考える必要があります。建物本体に費用が嵩み、なかなか外構まで費用が回らないという場合がありますが、建物のご購入金額に見合った外構予算をとるほうが良いでしょう。せっかくお金をかけて素晴らしい建物をたてても、低予算にしてグレードの低い素材を使った外構にしてしまっては見た目がちぐはぐになってしまい、せっかくの新しいお住いがいまいちなものになってしまいます。新築建物と同等のグレードでお考えなら建物ご購入金額の1割以上を目安に予算をお掛けすることをおすすめします。
また、「今回は予算がないからとりあえず一部分だけ、残りは後にしよう」とお考えになる方もいるかと思います。後の追加の工事の際に、初めに施工した部分とのつなぎの関係で解体などの予期せぬ用が発生し、結果トータルで考えたら費用が嵩んでしまったということもよくあるケースです。工事の時期がずれると経年による素材の味わいの進み方もちぐはぐになってしまいます。可能な限り新築時にトータルで外構計画をしましょう。

5.住んでみてから気付く外構のポイント

住んでみてから気付く外構のポイント

6.ユニバーサルエクステリアデザイン

ユニバーサルエクステリアデザイン
ユニバーサルデザインとは、「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。
戸建住宅ではどんなユニバーサルなデザインがあるでしょうか。
ユニバーサルエクステリアデザイン ユニバーサルエクステリアデザイン ユニバーサルエクステリアデザイン
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