迎賓庭園 Part 3 -ガーデン造園工事- 　ザ・シーズン世田谷　2019/05/10

暑さが日ごとに増してまいりましたが、如何お過ごしでいらっしゃいますか?
ザ・シーズン世田谷店 デザイナーの永井です。
さて今回は、前々回、前回に引き続き《 迎賓庭園 第3弾 》 造園工事 part1 について紹介させて頂きます。

 

まず最初に……作図時点で ここにはこんな枝ぶりの樹木を こんな風に入れる……と想定しているので、イメージ通りの樹木を探して、各所へ買い付けに走ります。


想い入れの 全54本の高木が、現場へ到着しました!
高木 は、3グループに分け 植樹します。
 
① グループ
敷地外周に、目隠しと借景目的で 杜 MORI を形成しています。
常緑樹 9割 落葉樹 1割の割合で、高さは全て6.0m以上の 自然樹形の樹木を使用しています。
 
② グループ
H3.3mの曲線の石積み壁の内側には、夢々しい風景を演出する為に、artisticな枝ぶりのモミジを、ダイナミックに繊細に 植樹しています。
 
③ グループ
塊(寄せ植え)で魅せるモミジや、常緑樹のMORI に対比させるように植え込みます。
周囲には何も寄せ付けず、1本で存在を放つH6.0 W5.0のオリーブの古木と、H7.0 W5.5 のサルスベリを、
それぞれ、お庭のポイント部分に GARDEN のシンボルツリーとして配植しました。
最終の2期工事では、同じサイズの枝垂れ桜を、不等辺三角形を形成するように植樹する計画です。


高木の成長と安全の為に、支柱は不可欠ですが、見た目に美しく無いので 地下支柱にしています。
又、通気性を確保する為に、DOパイプを使用しています。
現地の地質が、ガラ交じりの粘性土だったので、植樹帯の土を全体的に1.0m程 堀り下げ処分し、
真砂土6割:土壌改良土4割の混合土と入れ替えました。
改良土の配合は、バーク堆肥5割:完熟腐葉土1割:パーライト4割としました。
多種類の土を現場で混ぜ込むと、まんべんなくmixされないので、私は、混合土専門業者へ依頼した土を使用しています。



写真は、ラフタークレーンで高木を吊り、イメージしていた場所へ下ろし、植え付ける樹木の顔の向き、傾き、高さを細かく指示しているところです。
今回使用した ラフタークレーンは、過去最大サイズの 50t っっっ!!!


植木が入ると、こんなにも印象は変わりますmm



次回は 造園工事 part2 下草について、色々なこだわりをお話させて頂こうと思います。
ゴールデンウィーク疲れで、体調をくずされませんよう、ご自愛くださいませ。
ありがとう御座いました。
永井　友佳子
 
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