既存の梅を庭の主役に
もともと庭にあったウメを残し、新しいガーデンの景色に取り込みました。足元には春に白い小花を咲かせるヒメイワダレソウを配し、既存のウメになじむ自然な足元をつくりました。
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傾斜地リフォームを行ったI様邸。大きな高低差のある庭を平坦に造成して均一な空間にするのではなく、起伏そのものをランドスケープの魅力として取り込みました。リビング前のウッドデッキから自然石のテラスへ、さらに階段と緩やかなスロープを通って庭の奥へ。地形に寄り添うスロープガーデンとして、歩くたびに景色が移り変わる構成です。アプローチ沿いにはサクラやオリーブ、ハクモクレンなどを植栽し、既存のウメも活用。ひな壇状の平地には、手入れしやすい家庭菜園のある庭を計画し、眺める、歩く、集う、育てるという複数の楽しみを高低差に沿って展開しました。
この庭の魅力は、傾斜地だからこそ生まれる景色の変化にあります。高低差をなくすのではなく、その起伏を歩く楽しさへと変えることが、この庭づくりの出発点でした。
リビング前のウッドデッキ、その先の石畳のテラス、階段とスロープ、家庭菜園へと、高さの変化に沿って居場所と動線を展開。敷地を回遊できる庭とすることで、移動する時間そのものを楽しみに変えています。スロープは敷地の形に寄り添うよう緩やかなラインを描き、ベルデクォーツの自然石を乱形張りした壁と組み合わせることで、庭全体にやわらかな流れをつくりました。
植栽も、庭を巡る楽しみのひとつです。既存のウメを生かしながらサクラ、オリーブ、ハクモクレン、キンカンなどを配し、タイムやラベンダーなどの草花も加えました。春はウメやサクラの花、初夏にはウメの収穫、冬には柑橘の実りと、歩く先々で季節の変化に出会えます。
石畳のテラスは、富士山を眺めながら家族や友人とバーベキューを楽しむ集いの場。その先には、傾斜を生かしてひな壇状に整えた家庭菜園を配置。育て、収穫する楽しみも日々の暮らしに取り込みました。さらに階段を下り、スロープの先へ進むと水音が聞こえてくる仕掛けも設けました。
高低差を克服するための設計ではなく、歩く、立ち止まる、眺める、集う、育てるという体験へと変換したランドスケープデザイン。庭を巡るたびに次の景色が現れ、敷地の起伏そのものを楽しめる空間です。
傾斜地という敷地条件を生かし、階段と緩やかなスロープをつないだスロープガーデンとして構成したランドスケープデザイン。高低差を平坦に均すのではなく、その途中に自然石のテラスや植栽、家庭菜園などをちりばめ、歩みを進めるごとに景色と庭の使い方が変化する空間としました。足元には真砂土舗装や自然石平板、階段にはピンコロ石を使用。スロープ沿いの壁はベルデクォーツを乱形張りし、自然素材の色調をそろえています。
サクラやオリーブ、ハクモクレン、キンカンなどを配し、既存のウメも新しい庭の景色へ。春の花やハーブの香り、初夏のウメ、冬の柑橘など、四季の変化を身近に楽しめます。リビング前のウッドデッキや石畳のテラスでは富士山を眺めながら家族や友人との時間を楽しみ、ひな壇状の家庭菜園では無理のない姿勢で手入れができるよう配慮。スロープの先には水音まで用意し、庭を歩く行為そのものを楽しみに変えています。
既存のウッドデッキの先には、大きな高低差を伴う手つかずの庭が広がっていました。この地形を均すのではなく、傾斜そのものを新しい庭の魅力へと変えていきます。
もともと庭にあったウメを残し、新しいガーデンの景色に取り込みました。足元には春に白い小花を咲かせるヒメイワダレソウを配し、既存のウメになじむ自然な足元をつくりました。
敷地の傾斜に沿って緩やかなラインを描くスロープガーデン。壁にはベルデクォーツの自然石を乱形張りし、色調をそろえることで植栽になじむナチュラルな景観に。
ベルデクォーツの自然石を乱形張りした壁がテラスを包み、ステンレスの手すりが動線をサポート。隣には家庭菜園のある庭を設け、高低差の中に「集う」と「育てる」楽しみを取り入れました。
日が暮れると、庭の随所に配したマリンランプが足元や植栽をほんのりと照らします。高低差によって光が重なり、昼とは異なる奥行きのあるナイトガーデンが浮かび上がります。
アプローチから住まいを望む夜の景色。庭の灯りと室内からこぼれるあたたかな光が重なり、曲線を描く動線の先へと視線をやさしく導きます。